フィロカリア全巻:第1巻 内的な目覚め・慎しみの修行をする人々:第3章 ローマの聖カッシアノス (2026/09/21 03:07)

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それは、肉体を帯びた人が御使いたちに最も似るのは、貞潔の徳によるほかないからである。
この徳をもって、地にあっても天に国籍をもつと、使徒は語っている(フィリピ人への書3章20節)。
貞潔の徳を完全に得たしるしは、眠っている間に心臓の中の霊(たましひ;プシュケー)がどんな穢れた幻想にもとらわれないことである。
眠っている間のこの動きは罪と数えられないが、それでも心臓の中の霊(たましひ;プシュケー)がまだ病んでおり、肉の情欲から解放されていないしるしである。
だから眠りの間に湧き起こる穢れた幻想を、私たちが先に怠りや病んだ状態にあったことへの責めとして受け止めるべきである。
心臓の中の霊(たましひ;プシュケー)の奥に隠れていた病を、眠りのときの流れが明らかにするからである。
ゆえに、心臓の中の霊(たましひ;プシュケー)の医師である主は、心臓の中の霊(たましひ;プシュケー)の奥にこそ薬を置かれた。
そこに病の原因があるとご存じで、こう言われたのである。
「女を見てこれを欲して、心のうちに姦淫を行なう者は、すでに姦淫したのである」(マタイ5章28節)。
主は好奇心に満ちた淫らな目を正すのではなく、内に住む心臓の中の霊(たましひ;プシュケー)を正しておられる。
神は目を人間のために良きものとしてお与えになったのだから。
だからこそ、知恵の箴言は「目をあらゆる方法で守れ」と言わず、「あらゆる方法で心を守れ」と言ったのである(箴言4章23節)。
すなわち、目をどう用いるかを決める心を守れ、と。
このようにして私たちの心を守り、警戒を怠らないようにすべきである。
もしも母や姉妹や他の敬虔な女たちの記憶が、悪しき者の奸計によって思い起こされるなら、直ちにその記憶を心から追い出すがよい。
もしその記憶にとどまれば、私たちをだます者である悪魔が、私たちを醜く有害な思いの谷底へと転落させるからである。
また神から最初の人に与えられた命令もこう命じる。
「蛇の頭を砕け」(創世記3章15節)。
これは、有害な思いの初めを砕けということであり、これを通してそれが私たちの心臓の中の霊(たましひ;プシュケー)に入り込もうとするのを防げ、ということである。
もし私たちがその初めを受け入れるなら、蛇の体全体、すなわち欲望への同意をも受け入れてしまい、私たちの思いは違法な行為へと転落するだろう。


©Christian Joshua;クリスチャン・ヨシュア

始まりのための終わりの時代だからこそ、
読書と祈りで、
自分自身と神との関係を見つめ直してみませんか。

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